MOONKERY様

来店されたお客様が印象に残るような大きな大きな輝く月を作ってほしいという依頼がありました。
宇宙船の中のような壁画に包まれています。依頼のあった時期は解体作業が進められており、2階の窓から入る最大の大きさで作ってほしいというものでした。
透明のFRP成型はこれまでも小さいものでは経験がありましたがこの大きさはとにかく圧巻でした。

最初はガラス繊維の重ねる枚数を調整して実際の月のような色合いでマダラ具合を表現してみるのはどうだろうか、とそこからサンプル製作に入りました。徐々に大きさも大きくし、塗装やクレーター表現もいろいろと試行錯誤を繰り返しました。
一番の苦労したところは一体成型をどのようにして行うかでした。既存の球体の型を利用して成型すれば表面はきれいに作ることが出来るのだが半球同士をつなぎ合わせる時にどうしても接合痕が出てしまうというところをどのように克服するか、また実際の月の模様をどうやって表面に反映させるかということでした。
そこで行きついたのがNASAが公開している月のテクスチャーマップでした。
それをスイカ型に分割しバルーンの型紙として使用してもらい月の模様が印刷されたバルーンの球体を作り、その上から透明FRPを成型しました。最後に上部の照明固定用の穴からそのバルーンを抜き出すことでより実際のデータに近い模様やマダラ具合が出来るのではないか仮説を立て、試作用の小さいバルーンを製作してもらいました。
実物はそのデータから作り直しました。塗装も実際の照明を仕込んで出来るだけ薄くむらの無いきれいなものを作ることを心掛けました。
最終はクライアント様ともども弊社に来ていただき目の前で調整し、結果大変満足していただくことが出来ました。

https://www.moonkery.com